
まえがき
投資する対象として、国内株式、外国株式、日本国債、外国債、投資信託、国内不動産、等々、様々な金融商品がありますが、それぞれの商品は、リスクとリターンの度合いが異なります。
投資する際に、これらの投資する金融商品毎のリスクとリターンの関係を知っておくことは、非常に重要なことです。

なんか、難しそうだし、めんどくさいなー。

意外と簡単なんすよ、これが。

君がわかるなら、大丈夫そうだね。

それ、どういう意味かな?わからんことあったら、何でも聞いてよね。

了解っす。では、よろしく!
金融商品それぞれの、相関関係を理解して、資産全体のバランス(どの商品にどれぐらいの資金を配分するか)を考えることで、リスクをある程度回避しつつ、プラスのリターン(利益)を増加させていくことが可能になります。因みに、上記のような資産配分のことを、ポートフォリオと呼びます。
ポートフォリオについて、さらに詳しく知りたい方は、下の記事をご参照ください。

金融商品の種類によるリスクとリターンの関係
図1に各金融商品のリスクとリターンの高低を表すイメージ図を示します。横軸はリスク、縦軸はリターンを表しています。ここでいう、リスクは、変動する度合いまたは、変動幅の大きさのことを指しています。イメージをつかむための図と考えてください。
リスクについて、さらに詳しく知りたい方は、下の記事をご参照ください。

図の横軸の右に行くほどリスクが高く、縦軸の上に行くほどリターンが高いことを示しています。


あくまでも、イメージです。外貨建て資産の場合は、為替変動のリスクもプラスされるので、国内の円建て資産に比較して、リスクが高くなると考えられますね。
つまり、右側かつ上側の商品が、最も、ハイリスクでハイリターンが期待できる商品であり、変動幅が大きい分、損失がでる可能性も高いが、高いリターン(利益)を得られる可能性もあるということになります。
逆に、左側かつ下側にある商品は、ローリスクでローリターンな商品になり、例えば、普通預金や定期預金などほぼ確実にリターン(利益)が得られるが、少ないリターンしか得られないということになります。
最近の普通預金金利は、0.001%~0.01%、定期預金金利は、0.1%~0.3%ぐらいがほとんどではないでしょうか。0.001%の場合、100万円預金して1年後に税引き後のリターン(利子)が、7円になります。最も高い0.3%では、税引き後の利益が、2,390円です。これでは、余りにも寂しいですね。
投資信託のインデックスファンド(日経平均株価と連動するような運用を目指したファンド)を例にとると、年率4~7%のリターンが多いのではないでしょうか。
いまの時代、この先に何が起こるかなんて誰にもわかりません。大規模自然災害やコロナウィルスのように世界中で経済に打撃をもたらし、世界中の株価が暴落することも現実に発生しています。
当然、マイナスのリターン(損失)が発生する可能性もありますが、0.001%のリターンでは、話になりません。年率4%あれば、100万円投資した場合、1年後税引き後のリターンが、31,874円になります。
表1.普通預金・定期預金,インデックスファンドの1年後のリターン
投資対象とリターン | リターン (利子・利益) | 投資額 | 1年後の 税引き後リターン | リスク |
普通預金 | 0.001% | 100万円 | 7円 | 元本割れのリスク無し |
定期預金 | 0.3% | 100万円 | 2,930円 | 元本割れのリスク無し |
投資信託 インデックスファンド | 4% | 100万円 | 31,874円 | 4%の保証はない 元本割れする可能性もある |
中長期に資産運用することで、時間的にリスクを低減し、また、複数の金融商品に分散投資することで、1つの商品が損失を出しても、相反する商品で損失をカバーすれば、更にリスクを低減することが可能です。また、中長期的に毎月積立て投資することで、ドルコスト平均法の効果や、複利効果が得られるなどのメリットが得られます。
但し、個々の金融商品によって、リスクとリターンの変動幅が異なることも知っておく必要があります。例えば、国内投資信託の方が、外国投資信託より、高いリターンを期待できる商品も存在しています。各投資信託を構成している銘柄により、そのリスクとリターンが異なるということを頭に入れておきましょう。
ドルコスト平均法とは、日本証券業協会のウェブサイによる解説では、下記の通り。
値上がり・値下がりする株式や投資信託の購入単価を下げるために定期的に一定金額ずつ買い付ける方法。購入時期を分散することで価格変動リスクを低減させる効果がある。定期的に一定額を投資すると、株価が安いときは多く、株価が高いときは少ない株数を購入することになり、結果として1株当たりの購入価格は平均化されます。
引用元:日本証券業協会
https://www.jsda.or.jp/jikan/word/090.html
ここまで、金融商品によるリスクとリターンの関係がざっくりとイメージできたでしょうか。自分でこれから投資する商品のリスクとリターンのイメージが掴めたら、次は、どの商品をどれぐらいの配分で投資するかを検討していきます。
ポートフォリオの組立方は、自動的に簡単におすすめ商品までスクリーニング(条件に合致したものを選択する:ふるい分け)してくれちゃうサイトとその活用方法も紹介している下記の記事も併せて参考にしてください。


本日の投資の知識はこのへんで終了しまーす。
またのご訪問をお待ちしております。SEE YOU !!
コメント