投資初心者にお勧めのポートフォリオと年金2000万円不足問題を解決する方法

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投資道
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公的年金2,000万円不足問題

お金のことを心配をせずに、生活を送りたいと誰もが思うでしょう。人生100年時代などと巷では言われ益々、老後のお金のことが心配になるのは当然のことでしょう。平均寿命の約80年を生きていくには、年金だけでは、少なくとも2,000万円は不足するという(2019年金融庁発表の報告書による)問題がクローズアップされ騒がれたことも事実であり、それが現実なのです。

足りないお金どうしたら、えーの?なんか、いい方法はないんか?

まだ、20代のわたしでも心配なのよね。でも、2,000万円つくるには、投資の力で何とかするしかないわね。

その投資って?さっぱりわからんのやけど、一体どうすりゃええの?

自分が何歳まで生きられるかにもよりますが、お金はあるに越したことはないと考えるのがふつうではないでしょうか。

定年の決まっている一般的な会社勤めのサラリーマンや、そうでない、自営業者の方達にとっても、自分がリタイヤするまでの残された期間で、どれだけの資産がつくれるのかは、非常に重要な問題です。

そこで、投資といっても様々な投資商品がありすぎて何から始めればよいのかさっぱりわからん。という方にもできる投資手法を確認していきましょう。

15年で2000万円つくる投資手法

例えば、もし自分が今現在、50歳と仮定し、公的年金の支給が開始される65歳までの残り15年で、2,000万円をつくるためにはどのような資産運用をすれば達成できるのか?

結論から言うと

今日から、毎月一定の額を、4資産以上に分散して積み立てるのみ!!

以上、 ということになります。

まずはじめに、参考にすべきだと考える投資組織があります。私たちの年金は、年金積立金管理運用独立行政法人(以下、GPIFと表記する)という法人が、年金積立金の管理及び運用を行っています。つまり、将来の年金資産が増えるも、減るも、このGPIFの運用にかかっているのです。では、そのGPIFは、どのような資産運用を行っているのでしょうか。GPIFの投資手法を紐解いてみた。

GPIFが行っている投資手法は?というと、

基本的に長期的な観点からの基本ポートフォリオ策定しており、世界の情勢や国内情勢から、5年ごとに中期計画を見直し、運用方針を決定し、ポートフォリオを策定して運用しています。

長期的な観点からの基本ポートフォリオ策定

長期的な運用においては、短期的な市場の動向により資産構成割合を変更するよりも、基本となる資産構成割合を決めて長期間維持していくほうが、効率的で良い結果をもたらすことが知られています。このため、公的年金運用では、各資産の期待収益率やリスクなどを考慮したうえで、積立金の基本となる資産構成割合(基本ポートフォリオ)を定めています。

引用元:GPIFウェブサイト  https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html 

2019年度の資産運用額が162兆円という莫大な額で、実質的運用利回り(運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)が+1.7%に対して、2020年度第1四半期(4月~6月)の運用資産全体の運用実績は+8.30%と、世界的なコロナショックの影響もあるなかで、実績としては、かなり優秀なのではないでしょうか。

出典:GPIFウェブサイト_2020年度の運用状況 図1. 2001年-2020年運用実績

では、いったい、どのような運用方針であったのか、具体的なポートフォリオを見てみましょう。

<2020年4月から6月の第1四半期からの5カ年の基本ポートフォリオ>

※コロナショックを受け、世界経済が後退した2019年度までのポートフォリオから見直された。

長期的に年金積立金の実質的運用利回りを+1.7%を最低限のリスクで確保することを目標として定めた基本ポートフォリオは、図1の構成になっている。国内株式25%、国内債券25%、外国株式25%、外国債券25%と、4つの資産に均等配分するポートフォリオになっている。(実際は、外側円の構成割合で運用されているため、若干の乖離がある。)

出典:GPIFウェブサイト   図2. 2020年4月1日からの5カ年の基本ポートフォリオ

つまり、最もリスクを抑えつつ、持続的な年金運用に必要なリターン+1.7%を確保するためのポートフォリオは、上図2のように、4つの資産である、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券に25%均等に配分したものになっている。その結果、2020年度第1四半期で、運用利回り+8.3%と目標をクリアできたことになります。

では、2020年4月から6月の第1四半期以前の、まさに、コロナウィルスの影響をもろに受けた2019年末から2020年1月から3月までのポートフォリオはどのような構成だったのか。それが、図3にのような資産構成のポートフォリオになっていました。

<2019年度末時点の基本ポートフォリオ>

出典:GPIFウェブサイト   図3. 2019年度末の基本ポートフォリオ

2019年の1年間の運用実績は、-5.2%になっている。2019年第1四半期:+0.16%、第2四半期:+1.14%、第3四半期:+ 4.61、第4四半期: –10.71%(コロナショック)となっており、やはり、コロウィルスによる世界的な景気後退、国内、外国株式の大幅な下落影響をもろに受けたことがわかります。

2020年代1四半期のポートフォリオと比較して、国内債券比率が高く、外国債券比率が低い以外は、国内株式25%、外国株式25%で同様の構成比率となっていました。ただし、株式比率と債券比率は、ともに50%と、2020年第1四半期と同様の比率である。

内側円が2015年から2019年までの基本ポートフォリオで、外側円が2019年3月末のポートフォリオを示している。この時点で、ほぼ、2020年第1四半期のポートフォリオと同じ構成比率に変更されている。

コロナショックのような世界的な経済状況が悪化しつつあった状況を受け、最もリスクを抑えつつ、最低限の運用利回り目標である+1.7%を達成しようと、4資産均等配分のポートフォリオに変更していることが分かります。

常に、世界情勢を俯瞰しつつ変化に応じて、ポートフォリオも適宜対応することで、少しでも損失を抑えることができるということでしょう。

ちなみに、過去の年間収益率と収益額の推移をグラフ化したものが図4である。

図4.過去の年間収益額と収益率推移  ※GPIFが公開している運用実績から筆者が作成したグラフ ※注:2020年度は第1四半期のみ

2001年から2019年までの約20年で、年間収益率がマイナスの年度が7回、プラスの年度が12回であるが、通期の収益率は、図1からわかるように+2.97%で、累積収益額は70兆円に達している。

国内株式25%、国内債券25%、外国株式25%、外国債券25%と、4つの資産に均等配分するポートフォリオであれば、収益率+2%~3%ぐらいは達成できる

これらの実績からも分かるように、「約20年という長期投資で、最もリスクを抑えつつも、必要なリターン+2%~3%を得ようとするには、最低でも、4資産に分散して積み立てる手法が有効である」ことに間違いないと断言できます。

4資産均等配分のポートフォリオでシミュレーション

では、上記の4資産均等配分のポートフォリオで、2000万円を作り出すにはどうすればよいのかを検討してみましょう。いくつかの設定条件でシミュレーションしてみよう。

※なお、投資のシミュレーションには、モーニングスター株式会社のウェブサイトにある金融電卓で実施した。モーニングスター株式会社のウェブサイトは、様々な投資に関する情報が記載されていので必見です。https://www.morningstar.co.jp/tools/simulation/index.html

  • シミュレーション1:
  • 運用利回り:3%→国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産均等配分の場合
  • Aさん:45歳男性自営業の場合
  • 退職金:0円
  • 貯金:500万円→200万円を初期投資資金とする
  • 必要な初期投資額と毎月積立て額は
  • 初期投資資金:200万円
  • 毎月:7万5千円積立てが必須条件となるが、15年間で2000万円をつくることが可能である。
  • 1年目累積積立金額=200万+7,5万×12月=290万円
  • ・・・・・
  • 15年目の総資産額→2,000万円以上となっている。
資産運用シミュレーション1結果
シミュレーション1の結果
  • シミュレーション2:
  • 運用利回り:5%→ハイリターンの株式比率を高めた攻めのポートフォリオの場合
  • Bさん:45歳男性会社員の場合
  • 貯金:300万円
  • 初期投資資金:200万円
  • 毎月:6万円積立てが必須条件となるが、15年間で達成可能である。
  • 15年目の総資産額→2,000万円以上となっている。
  • シミュレーション3:
  • 運用利回り:5%→ハイリターンの株式比率を高めた攻めのポートフォリオの場合
  • Cさん:50歳男性会社員の場合
  • 貯金:500万円
  • 初期投資資金:400万円
  • 毎月:8.6万円積立てが必須条件となるが、10年間で達成可能である。
  • 15年目の総資産額→2,000万円以上となっている。
  • シミュレーション4:積立て期間を30年にした場合
  • 運用利回り:3%→国内株式・外国株式・国内債券・外国債券の4資産均等配分の場合
  • Aさん:35歳男性自営業の場合
  • 退職金:0円
  • 貯金:100万円→10万円を初期投資資金とする
  • 必要な初期投資額と毎月積立て額は
  • 初期投資資金:10万円
  • 毎月:3万4千円積立てが必須条件となるが、30年間で2000万円をつくることが可能である。
  • 1年目累積積立金額=10万+3,4万×12月=50.8万円
  • ・・・・・
  • 30年目の総資産額→20,105,312円となっている。

上記の通り、2000万円を10年から15年でつくることは可能であるとシミュレーションの結果が出ました。もちろん、初期投資費用が200万円以上の場合であるが、初期投資費用が少なくても、毎月の積立金額次第では、可能となると思われます。自分が設定した条件で、シミュレーションしてみることで、実際に自分に合った条件を把握することも重要だと考えます。試してみては、いかがでしょうか。

まとめ

投資手法は千差万別ですが、最もリスクを少なくし、かつ必要なリターンを得るための投資手法が、なんとなく見えてきたのではないでしょうか。

国内株式25%、国内債券25%、外国株式25%、外国債券25%と、4つの資産に均等配分するポートフォリオであれば、年間運用利回り+2%~3%ぐらいは達成できる

15年で2000万円つくる投資手法

今日から、毎月一定の額を、4資産以上に分散して積み立てるのみ!!

投資のシミュレーション実施して、自分の必要条件を把握してから、資産運用を開始する

具体的な、投資銘柄については、こちらの記事もご参照ください。

では、またのご訪問をお待ちしております。SEE YOU!!

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