あれから1年後
ケイとカイが、てけてけサファーだった頃から、毎週、毎週、土日祝祭日、夏休み、冬休みも、波さえあれば、朝一から、夕方までサーフィンをこよなく愛し、没頭し、楽しんできた結果、
それなりに、波に合わせてライディングができるサーファーに成長していた。
そして、てけてけサーファーから、1年が経ち、相変わらず、週末は、サーフィンを楽しんでした。

てけてけサーファーは卒業し、サーファーと自分で言えるくらい、波に乗ることが楽しくなっていた。でも、まだまだこれから、サーフィンは、今までやったスポーツの中で、一番難しと実感しているから、まだまだ、うまくなれるはず。
ボトムターンは要だね。

だよねー。もう、てけてけとは言わせない。一応、横に走れるようになったし、アップス&ダウンもかなり上達したから、もう波にはおいて行かれないからね。
ウソです。たまに、パーリングしちゃいます。まだまだ、これからだね。

上のは、あくまでも、こんな感じになったよー、というイメージです。
本物もまざっていますが・・・?
スーパー台風が日本に接近 ほぼ実話に近い話
199某年9月某日、カテゴリー5のスーパー台風が、日本の遥か南で発生し、接近しつつあった。
急速に勢力を強大化して、その最低気圧は920hpaにまで発達し、今や北緯20度線を越えていた。
その頃、湘南のサーフポイントにいた、ケイとカイは、これまで体験したことがない恐怖にさらされようとしていた。また、ケイ、カイは、初めてサーフィンをした時のように、死に目にあってしまうのか?

その日、そのサーフポイントには、数人しか入っておらず、ちょっと危険な雰囲気もあったが、そんなことは、あまり気にせずに、さっさと、ゲティングアウトしてしまった二人でした。

今回の台風のうねりは、かなりやばそーだな。
でも、まだ、ほぼ無風状態で、なんか嵐の前の
静けさって感じが、かえって、怖い気がする。
まじで、静かー。
台風からのうねりが届き始めているけど、
まだ、頭からオーバーヘッドぐらいだな。
どれぐらいサイズアップするのか
どきどきするな、カイ!

正直、ちょっと、びびってるよ。
まさか、今日が、ケイとの最後の日に
なんてならないだろうな?
ケイもそう思わない?

二度とあの時(死に目に会った)のような
体験はしたくないけど、正直ちょっと、
おれもビビり気味かも。
超巨大スウェル現る!!
そうこうしている内に、見る見るうちに、タイフーンスウェルのサイズは、巨大かつ強大化していき、ダブルサイズ・・・・いや、セットのサイズは、トリプルサイズに達していた。

これが、グランドスウェルっていうんじゃないの?


これが、グランドスウェルってやつじゃないの?
ちょっと、やばすぎるでしょ。
早いとこ、何本か乗って引き上げた方がよさそうだぞ。
カイ!!
あの時の、いやな記憶が甦ってきた。

やっぱ、そう思う?やばいってもんじゃないでしょ。
このサイズは!!
下手すりゃ、岸に戻れないかも。
かなり、カレントも強いし、
バックウォッシュも入っていて、
コンディションは、大荒れだし。
俺は、あと1本であがるからな。
ラスト、ラスト!!

よっしゃ!俺も、ラストにするわ。
とはいっても、すでに、うねりは、
ダブル以上の強烈なやつしか来ないし、
セット食らったら、一発でボードは
真っ二つになるから、気を付けようぜ!
人生初ダブル以上の波に乗る!

そんな会話をしている内に、遠くから、山のように連なって巨大なスウェルがどんどん押し寄せてきた。そのうちの、一つの波に、カイが狙いを定めた。

ケイ!!
俺は、あの波に乗るぞー!!!
これが最後だー。絶対に乗るからな!!

OK!!
俺も、裏の波に絶対に絶対に乗ってやるからなー!
行くぞ~ ~ ~ ~ ~ !!
次の波に乗らないと、やばいからな、絶対に乗るぞ!!

めっちゃ怖いよー。
でも行くしかない。
俺はできる。おれはできる。
よっしゃー!
この波もらった-----------!!!!
テイクオフじゃーーーーーー!!!!
いけー-----!!!GO-GO------------!!


カイ!
俺も行くぞー-------!!!
Go for it !!


おれ乗ったぞ!!
ヒュー!!
最高だ---------------------!!
やったなー。ケイ!

ヒュー!!
最高だ---------------------!!
俺も、乗ったぞ---------------!!
GO for it! ってこういうことか?
やったな!!カイ!
二人は、人生初の、巨大なうねりにビビりながらも、ダブル以上の波にテイクオフして、波を乗りこなして、ビーチに辿りつた。
最高の体験をした1日だった。
つづく
決して真似をしないでください。危険です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
まった、きってねー!
※この物語は、実話に基づくフィクションであり、登場する、人物名、団体、地名等は、自在するものとは、一切関係がありません。

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