~サーフィンに憧れた青年が”人生はサーフィンだ”と気付くまでの物語~
救世主その2が現る!!
ボードに腹ばいななるのが精いっぱいのケイの背面には、巨大な波が迫っていた。
次の瞬間!!
轟音と共に、波にのフェイスを滑っていた。
まるで、ジェットコースターに乗っているかのように、けたたましいスープと共に、ケイは、ビーチへ向かっていた。
お俺は・・・
乗ったのか??(実際はボディーボード状態)
まだ、岸までは、30m以上はあった。
二級河川のリバーマウス(河口)のため、上流から河口に流れ込む水流は、濁流と化し、
そのポイントに強烈なカレントを形成していた。
やっとの思いで岸に近づいたが、再び、強烈なカレントに流され、沖に押し戻されてしまった。
やっとの思いで、ビーチに近づいたのに!
もうちょいだったのにーーー!
その時!!
もう一人の見知らぬ短パンで上半身裸の人が、ケイを助けようと、無謀にも体一つで飛び込み泳いで近づいてきた。
が、強烈なカレント共に、ケイの横を通り過ぎ、流れ去っていった!
マジか?正気か?オレもクレイジーだが、それ以上か?
と、思いながらも、それどころではなかった。
ケイは、見知らぬ人と先輩2から、
「もう一回乗れ~~~~!」と叫ばれた。
もうこうなったら、何でもありだ。火事場のくそ力だ。
再び、あのビッグウェーブに絶対に乗るんだーーー!いや、腹ばいだけど、イケーーー!
そして、
大波のスープに巻かれながら、何がなんだかわからない状態で、怒涛の波のパワーでショアブレイクと共に、ボードごとビーチに打ち上げられた。
その見知らぬ人は、なんともなかったように泳いで自力で上がった。このポイントの地形もカレントもどこから上がれば、流されないのかも、すべてを熟知しているようであった。
やべー、たすかったあーーー。マジで死ぬかと思った。いや、精神的に死んでるかも。
ケイは、魂を抜かれたようになった状態のまま、ただ、薄暗くなっていた空をみつめながら、大の字にで、しばらく放心状態であった。
命の恩人となった、先輩2と、見知らぬ人である二人の救世主に、今までで一番の感謝の念を抱きつつ礼をいい、見知らぬ救世主に名前を聞いたが、答えずに去っていった。
こうして、人生最大の危機を奇跡的に乗り切ったのであった。
そして、長い長い、人生初サーフィンの日が暮れようとしていた。
もーう、ケイさんたらほんと心配させるんだからー。
なんて、ジュリアは、ケイさんが流される前に、家に帰ってたけどね。入らなくて、正解、正解。あっぶなかったぁ。
※このストーリーはフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。
人生はサーフィンだ4につづく・・・
次回予告:人生はサーフィンだ4
生還したケイのその後・・・
絶対によんでくださーい!
SEE YOU!!
スポンサーリンク
2021年度版 サーフィン初心者脱出プログラム 今年こそ、本物のサーファーに俺はなる!!