人生はサーフィンだ3

サーフィン道
ykaiavuによるPixabayからの画像
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~サーフィンに憧れた青年が”人生はサーフィンだ”と気付くまでの物語~

救世主その2が現る!!

大波に飲み込まれるケイ

ボードに腹ばいななるのが精いっぱいのケイの背面には、巨大な波が迫っていた。

次の瞬間!!

轟音と共に、波にのフェイスを滑っていた。

まるで、ジェットコースターに乗っているかのように、けたたましいスープと共に、ケイは、ビーチへ向かっていた。

ケイ
ケイ

お俺は・・・

乗ったのか??(実際はボディーボード状態)

まだ、岸までは、30m以上はあった。

二級河川のリバーマウス(河口)のため、上流から河口に流れ込む水流は、濁流と化し、

そのポイントに強烈なカレントを形成していた。

やっとの思いで岸に近づいたが、再び、強烈なカレントに流され、沖に押し戻されてしまった。

ケイ
ケイ

やっとの思いで、ビーチに近づいたのに!

もうちょいだったのにーーー!

その時!!

もう一人の見知らぬ短パンで上半身裸の人が、ケイを助けようと、無謀にも体一つで飛び込み泳いで近づいてきた。

が、強烈なカレント共に、ケイの横を通り過ぎ、流れ去っていった!

ケイ
ケイ

マジか?正気か?オレもクレイジーだが、それ以上か?

と、思いながらも、それどころではなかった。

ケイは、見知らぬ人と先輩2から、

先輩2
先輩2

「もう一回乗れ~~~~!」と叫ばれた。

ケイ
ケイ

もうこうなったら、何でもありだ。火事場のくそ力だ。

再び、あのビッグウェーブに絶対に乗るんだーーー!いや、腹ばいだけど、イケーーー!

そして、

Photo by LECHAT Valentin on Unsplash

大波のスープに巻かれながら、何がなんだかわからない状態で、怒涛の波のパワーでショアブレイクと共に、ボードごとビーチに打ち上げられた。

その見知らぬ人は、なんともなかったように泳いで自力で上がった。このポイントの地形もカレントもどこから上がれば、流されないのかも、すべてを熟知しているようであった。

ケイ
ケイ

やべー、たすかったあーーー。マジで死ぬかと思った。いや、精神的に死んでるかも。

ケイは、魂を抜かれたようになった状態のまま、ただ、薄暗くなっていた空をみつめながら、大の字にで、しばらく放心状態であった。

命の恩人となった、先輩2と、見知らぬ人である二人の救世主に、今までで一番の感謝の念を抱きつつ礼をいい、見知らぬ救世主に名前を聞いたが、答えずに去っていった。

こうして、人生最大の危機を奇跡的に乗り切ったのであった。

そして、長い長い、人生初サーフィンの日が暮れようとしていた。

もーう、ケイさんたらほんと心配させるんだからー。

なんて、ジュリアは、ケイさんが流される前に、家に帰ってたけどね。入らなくて、正解、正解。あっぶなかったぁ。

サーフボード マリンスポーツ

※このストーリーはフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。

人生はサーフィンだ4につづく・・・

次回予告:人生はサーフィンだ4

生還したケイのその後・・・

ジュリア
ジュリア

絶対によんでくださーい!

SEE YOU!!

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