人生はサーフィンだ2

サーフィン道
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人生最大の危機!!

ケイは、何回も何回もパドルをして、インサイドの波に、先輩の見よう見まねで、テイクオフをしようとした。

が、レギュラーもグーフィーも何にも知らないど素人のケイが、テイクオフなど無理に決まっていた。それどころか、ボードと共にショアブレイクの波もろとも巻き込まれながら、海底の玉砂利に突っ込んでいった。

やべー。オレ死ぬかも。こんなカッコ悪いのはじめてかも。

ケイ!どうした?ゴーゴー!!

ケイさん、大丈夫かなー?今日の波はやばすぎでしょ。いくら私でも今日は入んないわ!

先輩サーファー達が、インサイドで波をみて、いけ!いけ!と譲ってくれるが、テイクオフできるわけもなく、ケイは、絶望していた。

やがて、日が暮れ時になり、一人また一人と、岸に上り、そこにはケイと他数人だけになっていた。

ケイも上がろうと岸に向かっていたその矢先!事件が起きた!

そのポイントは、リバーマウス、当然、カレントも半端なく強烈で、気が付いた時には、すでに遅し、岸が見る見るうちに遠くなり、先輩たちの姿も小さくなっていた。

沖から次々と迫ってくる、グランドスウェル状態のうねりと、強烈な引き波で沖へ流され死にもの狂いであった。

ヤバイ、しかも、かなりヤバイ、いくら戻ろうとしても、戻るどころか、流されている。オレ死ぬかも。マジでいままでに感じたことのない恐怖感だ。

このとき、人生で初めて、人に助けを求めた。

「助けてくれーーーーーーーーーー!!」

岸からは、「ヒューヒュー!!」 ローカルサーファーの冷たい叫び声しかもどってこない

あれ?もう、ケイも帰ったのかなあ?いねーな。しゃあない、帰ろか、帰ろ。

そのころ誘ってくれた先輩は、すでに家路についていた。

ケイが、人生で初めて、死というものを覚悟した瞬間であった。人は死を覚悟した時に、これまでの人生が、走馬灯のようによみがえるというが、まさにその言葉通り、子供の頃からの記憶が次々と脳裏をよぎり、母さんごめん。親孝行もせずにこのまま、海の藻くずと化すかもしれないと覚悟した。

このまま、死にたくない、と思ったケイは、もう一度だけ、「助けてくれーーーーーーーーーー!!」と叫んだ。

その1,2分後、まだ偶然にも、同じ会社の見知らぬ先輩サーファーが、一人だけ残っていて、叫び声に気づいてくれ、近寄って来てくれた。

ほかの先輩2
ほかの先輩2

「このままだと、二人とも死ぬかも、やばいぞ」「俺のリーシュコードつかめ」

ちなみに、先輩2もバリバリのサーファーです。

ケイは、先輩の、リーシュコードを片手でつかみ、二人で、必死でパドルした。先輩といえども、ど素人のパドリングしかできないやつを引っ張って、その強烈なカレントには成すすべもなく、おし流されていくしかなかった。

先輩は、沖をみ見つめて、セットの波を待っていた。

あの波に乗れ、立てなくてもいいから、ボディーボード状態でのれ!!これがラストチャンスだぞ。これ逃したら、死ぬからな。絶対乗れ、何が何でも乗れよ。いいな!!

先輩2は、すでにテイクオフの体勢になっていた。

ケイは、見たこともない、大波のセットの波が迫ってきて、パドルもせず、とりあえず、岸の方向に何とか体勢をいれ変えて、ボードを両手でつかみ、運を天に任せた。

そして、次の瞬間!!

巨大な波の壁が、ケイの上にバックリとのしかかるように割れた、気が付けば、

ケイは、その波に乗れなかった

先輩は、当然ゆうゆうと巨大な波に乗って、一瞬にしてビーチのほうへ遠ざかっていった。

やべー、マジで万事休すかも。オレ、死ぬのか?

しかし、まだ、その波の裏には、さらに巨大な大波が迫っていた。

今度こそ乗るぞ!

覚悟を決めたケイは、バタ足もして(今思えば逆効果であった思うが)必死でボードと体を波に任せた。

そして、轟音と共にスープ(白波)を形成しながら、強烈な引き波で、ゴロゴロガタガタと玉砂利を沖に引きずり込む鈍い音が鳴り響き、巨大な波のフェイスが、ケイの背後に迫っていた~~~~~~。

その3へ つづく・・・

サーフボードマリンスポーツ

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