カリスマ投資家【レイ・ダリオ】氏について
レイ・ダリオは、米国コネティカット州に本社を構える世界最大のヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者である。
ブリッジウォーター・アソシエイツは、1975年創業し、運用資産額:約1,600億ドル(約17兆7,000億円:110円/$)の世界最大のヘッジファンドである。ヘッジファンドとは、機関投資家と大口顧客向けの私募投信のことで、一般の投資家向けの公募投信とは異なる。
レイ・ダリオは、ヘッジファンド界の帝王と呼ばれ、米タイム誌の最も影響力のある100人に選ばれている。また、レイ・ダリオ氏の純資産は、203億ドル(2兆2,400億円:2021年4月3日*1)であり、世界で最も成功したファンドマネージャーとも言われている。
*1:出所:Forbesウェブサイトのレイ・ダリオ氏のリアルタイム純資産による。
レイ・ダリオ氏の教えを学べるウェブサイトと動画
彼のこれまでの人生から得た教訓は、「Principles For Success by Ray Dalio」=「成功の原則」という30分にまとめられた動画(YouTubeでも視聴可能)を見ればわかります。自身がナレーションを行っているアニメーション動画で、誰にでもわかりやすく解説されたアニメーション動画になっています。
また、この「principles.com」というウェブサイトには、レイ・ダリオ氏の教えが解説された、アニメーション動画など、無料で有益な情報を得ることができます。動画は、英語、英語以外の言語と、一部の動画「HOW THE ECONOMIC MACHINE WORKS」=「経済は機械のように動く」では日本語吹き替え版まで用意されているため、かなり、お勧めできるものです。ぜひ、チェックすることをお勧めします。https://www.principles.com/
ちなみに、レイ・ダリオ氏のYouTubeチャンネル[Principles by Ray Dalio]でも視聴できます。
レイ・ダリオ氏のポートフォリオ
レイ・ダリオ氏のポートフォリオは、前述の「経済は機械のように動く」で解説している通り、経済変動要因である、インフレ、デフレ、経済成長、経済下降期のサイクルが四季のように繰り返し起きていることから、全てのサイクルに対応可能なオールシーズン型、全天候型のポートフォリオを提唱しています。
具体的には、オールシーズン型、全天候型のポートフォリオは、下記の配分比率で構成されるポートフォリオです。
- 米国株式: 30% ➡経済成長期に対応
- 長期米国債:40% ➡経済下降期・デフレに対応
- 中期米国債:15% ➡経済下降期・デフレに対応
- 金(ゴールド):7.5% ➡インフレに対応 運用のリスクヘッジになる
- 商品取引(原油、農産物等のコモディティ):7.5% ➡インフレに対応
しかし、実際は、時期ごとに配分比率が変更されているようです。
例えば、2020年第4四半期のポートフォリオは下記の配分比率であった。
- 米国株式:50%
- 中国株式:15%
- 新興国株式:10%
- 先進国株式:4%
- 台湾株式:0.7%
- 金(ゴールド):7%
- 米国社債:1.3%
- その他:11.6%・・・コモディティ商品など
上記のオールシーズン型、全天候型のポートフォリオとは、全く別物のポートフォリオになっています。2020年3月にコロナショックにより、世界情勢が一気に変化したことに対応するためのポートフォリオということなのでしょう。
とにかく、株式の構成比率が、約80%にまで増加していることに驚きました。この先、2021年以降に、米国株式市場が大きく変動するのではないか言われています。今後、レイ・ダリオ氏のポートフォリオがどのように変化するのか興味深いです。
レイ・ダリオ氏の教え まとめ
レイ・ダリオ氏の教えを簡単にまとめると、下記の通り。
- 歴史から学ぶことが大切、現在も過去の出来事が何度も繰り返されている
- 短期的な視点ではなく、長期的な視点を持ち経済の動きを捉える
- 経済は機械のように動いている→経済のサイクルを理解する
- 成功のカギは、失敗を認め、失敗の原因を究明し、未来の糧にすることで成長する
- コンセンサスに同調しているだけでは、市場平均を超えた利益は得られない
- 自らが深く考えることが重要:相場の動きに流されず、時に攻撃時に勝負する
- 金の投資も運用のリスクヘッジには有効
*コンセンサス:複数の人の合意や一致した意見
伝説の投資家であるジム・ロジャーズ氏も過去の歴史を学び未来を予測し、自らの信念をもってそれを貫くことの重要性を説いていることは、共通しています。偉大な投資家には、共通するものがあることが分かります。ジム・ロジャーズ氏については、この記事を参考にしてください。
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