優良な投資信託の選び方-まえがき-
投資信託を選択するといっても、初心者の投資家にとっては、簡単なことではないのです。2021年現在、投資信託の数は、6,000本以上存在しており、更に、新規に増え続けているのです。

マジで、多過ぎでしょ。何が良いのか悪いのか、わけわからん。

ですよねー。どうすればよいのか。一緒に確認していきましょう。

たのむよ。ビギナーにもわかるように。

ほな、いくで~。

えっ?なんかキャラ変した?なんで?
投資信託には、投資する対象や、国、地域などによって、まったく異なる金融商品になることから、益々、初心者投資家にとっては、さっぱりわからない、お手上げ状態なのではないでしょうか。
そんな状況の中、自分に合った投資信託を選択するには、どうすればよいのか。優良な投資信託といっても、個々人の諸事情により、また、その答えも変わってきます。
自分に合った投資信託を選択するには、どうしたらよいのかということをテーマに、確認していきましょう。
投資の前に必要なこと
まず最初に、自分に最適な投資信託を検討する前にやるべきことは、この先、何年後までにどの位資産を増やすのかという目標を決めることです。
この先、20年で1000万円を目標とするのか、30年で2,000万円を目標とするのか、はたまた、10年で1,000万円にするのかで、選択すべき投資信託と、資産運用のスタイルが全く変わってくるからです。
また、いま現在、自分の収入の何%を投資に配分可能なのか。投資に充てる元本(投資した元本は、保証されません。元本割れもあり得るため、生活費を除いた貯蓄に回せる資金)は、どの位なのか再確認した上で、毎月積み立てられる投資資金を決めましょう。
その目標額を決めるうえで、役に立つのが、資産運用のシミュレーションアプリです。各証券会社や銀行、金融庁などのウェブサイトにそのシミュレーションをウェブ上で行うことができる、アプリが提供されていますので、それらを活用して決めることをお勧めします。それらのウェブサイトの一例としてリンクを載せておきます。
モーニングスター社 金融電卓https://www.morningstar.co.jp/tools/simulation/index.html
金融庁 資産運用シミュレーションhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
野村証券株式会社 みらい電卓https://www.nomura.co.jp/hajimete/simulation/unyou.html
このほか、資産運用シミュレーションで検索すると、色々試してみましょう。
投資におけるリスクとリターン
では、投資目標が定まったところで、次に考えるべきことは、自分がどのくらいのリスクを許容できるか?ということを決めることです。
資産運用シミュレーションでは、何年で資産をいくらに増やすのか。また、それを実現するためには、毎月いくら積立てればよいのか、また、それに必要な運用リターンは何%なのか、を知ることができます。
投資信託の運用によるリターンとは、投資した元本に対して一定の期間で得られる利益のことで、投資信託の場合は、一年に1回から数回の分配金(株式投資の場合の配当金のようなもの)と、投資信託の購入時の基準価額に対して、一定期間後の基準価額との差額が、その時点でのリターン(利益)となります。
投資信託のトータルリターンという項目で、期間ごとのリターンを確認することができますまた、1年と3年と5年間のリターンは異なります。当然、様々な要因で基準価額が変動し、投資信託に投資される資金(投資信託の資産総額のことを純資産総額といいます)が流入し続けているのか、または、流出しているのかによっても、変動します。
投資信託によって、全てリターンが異なり、プラス数%から数十%、マイナスのリターンのものまで種々存在しています。
最悪の場合、繰り上げ償還といって、投資信託の取り扱いが停止され、その時点で基準価額と持ち分口数とによって投資家に返金されます。大抵の場合、そうなった時点で、元本割れしている可能性が高いです。そのような、投資信託:ファンドに投資しないよう選択しましょう。また、ファンドの運用状況の報告書等で所定期間ごとにチェックすることも重要です。
では、自分に必要なリターンが高いファンドを選択する場合、その分、リスクも高くなります。つまり、ハイリスク・ハイリターンなファンドに投資するスタイルになり、逆に、低いリターンでも、目標を達成できるのであれば、ローリスクローリターンのファンドに毎月積立て投資するスタイルになるでしょう。
このように、自分が許容できるリスクを考慮しつつ、何%のリターンが必要なのかを確認することが次の作業になります。具体例として、下記の記事を参照することをお勧めします。


投資信託のポートフォリオを検討する
投資資金をどのファンドにどんな割合で投資するのかを決めることが、次に必要な作業になります。この自分が投資する資金の配分したものをポートフォリオと呼びます。一般的に、表や円グラフで表して管理します。
この作業も各証券会社等のウェブサイトで簡単に作成でできるようなツールが用意されているので、それらを利用して、検討してください。
そんなのめんどくさいという方には、まず、バランスファンドをお勧めします。バランスファンドにも、種々存在していますが、4資産均等とか、6資産均等、バランスファンドなどの名称のファンドがそれに該当します。一例として、下記のようなものを例示します。(注意:推奨ではありません)

例えれば、ノーロード 明治安田 5資産バランス(積極) のファンドの特色として以下の説明があります。
主として、直接あるいはマザーファンドを通じて、日本の資産(株式、債券、リート)および先進国の伝統的資産(株式、債券)へ分散投資を行い、信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行う。原則として内外株式(Jリート含む)70%、内外債券30%を基本資産配分比率とする。基本資産配分比率は市場環境に応じて見直すことがある。
出典:モーニングスター社ウェブサイト

つまり、バランスファンドに投資すれば、上図のような資産構成に配分されたものに投資することになり、自分で何もしなくても良いことになります。すべてを専門家にお任せすることになります。
また、あらかじめ、5資産に分散投資され、その中身は、更に世界中の株式、債券、Jリートに分散投資されているため、更にリスクを低減していることになり、比較的ローリスク・ミドルリターンを期待できるファンドということになるのでしょうか。
まず、初心者が投資信託を始めるには、検討の価値があると言えそうです。ただし、最終的には、投資は自己責任において行うことをご了承ください。
また、このファンドのポートフォリオを参考にして、自分で個別のファンドを組み合わせていくなど、経験を積みながら検討するのも一つの手段だと思います。
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