ダウ工業株30種平均指数とは
これから米国株式に投資しようと考えているならば、ダウ工業株30種平均指数をはじめ、S&P500、ナスダック総合指数、ナスダック100指数等々の、株価指数(ベンチマーク)を知っておいて損はないです。
ダウ工業株30種平均指数とは、スタンダード&プアーズ ダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定する、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ(ナスダック)市場に上場している、米国市場の各業種の代表的な30からなる優良銘柄で構成される株価の単純平均指数のことです。
これらの指数を見ることで、何がわかるの?
米国を代表する企業の平均株価の推移あるいは、その株式市場全体の傾向が、一目瞭然となり、上昇傾向であるのか、下落傾向であるのか、停滞しているのかを知ることができるのです。
ですが、今回は、インデックス投資ではなく、ダウ工業株30種平均指数を上回る投資成果を目指した投資方法について、紹介します。
ダウ工業株30種平均指数に勝つ! ”オヒギンスの投資方法!” とは
ダウ工業株30種平均指数(以下、ダウ平均と記す)に勝つ!とは、
一言で言えば、米国を代表する優良銘柄の10銘柄のみで構成したポートフォリオに投資する方法ということになります。あとは、1年間ほったらかしの投資手法であり、多忙な方には向いている投資方法です。
注意!!初心者投資家には、おすすめできません。
例えば、ダウ平均に選定された30銘柄すべてに投資した場合(実際には、投資資金が大きくなるため30銘柄全部に投資することは難しい)や、ダウ平均インデックス投資信託、ダウ平均インデックスETFの投資収益率を上回る成果を目指した投資方法のことです。
一例として、SPDR ダウ工業株平均ETFのトータルリターン年率履歴を見てみると、2017年から2021年で、市場価格円貨ベースで22%~23%になっています。このリターンもかなり高い数値ではありますが、それを上回る投資方法ということですから、かなりのハイリターンを追い求める投資方法ということになります。2021/06/30時点のデータ
出所:モーニングスター社ウェブサイトのデータから確認
https://www.morningstar.co.jp/etf_foreign/return.do?ISIN=MSFEUSA00002
この投資方法は、米国の投資マネージャーである マイケル・オヒギンス氏が、1991年の著書「ビーティング・ザ・ダウ」で著した投資方法であり、彼自身が実践して、実際に高リターンが得られたという方法である。因みに、下記の著書が実際の原書です。英語で表記ですが、興味のある方は、読破してみてはいかがでしょうか。
因みに、日本語では、こんな書籍が発売されています。結構、高額ですが、Kindle版は安いですね。
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実戦 ダウ平均に勝つ オヒギンスの投資方法!
読破できない、または、したくないという方は、ご安心ください。これから、その手順を日本語で解説していきます。
それを早く言ってくれ!と思われた方もいるかと思いますが、早速、見ていきましょう。
オヒギンスのダウに勝つ投資の手順
ステップ1:ダウ平均30銘柄をエクセル表に列挙する
表1にその例を示します。表1は、ダウ平均を構成している30銘柄と、ティッカーコード、参考の出来高、株価終値をまとめた表です。2021年7月16日時点でのデータとなります。
ステップ2:ダウ平均30銘柄を出来高の多い順に並べる
こちらも、表1の通りに並べ替えます。エクセルのフィルター機能を使えば数秒で完了しますので、そんなに時間もかかる作業ではありません。これも、表1のように、出来高順で並び替えた状態にします。
ステップ3:上位10銘柄に均等に投資する
表1の上位10銘柄すべてに1株投資した場合、ざっくり13万円~14万円の資金が必要です。いきなり、この金額を投資するのはちょっと難しいという方には、上位5銘柄で同様の手順で投資するという方法も提言されていました。5銘柄になった分、分散投資という意味でリスクが高くなりますので、その点も考慮が必要です。
ステップ4:12ヶ月間放置する➡1年間何もせずに放置する
投資すれば、あとは12ヶ月間、ほったらかし、放置する。
ステップ5:12ヶ月後、投資した10銘柄の終値を表1に追加する
ダウ工業株30銘柄一覧で検索すれば簡単にデータを確認することが可能ですから、エクセル表に追記かコピペする。
ステップ6:10銘柄のトータルリターンを確認する
10銘柄を購入した時の終値と比較し、配当金があればそれらも加えた、トータルリターンを計算する。ネット証券を利用している方は、スマホアプリやPCで、自動的に計算された結果を確認するだけでもOKです。
ステップ7:10銘柄のトータルリターンの合計を10で割った値を算出し、ダウ平均と比較
10銘柄で構成されたポートフォリオから得られた、購入した際の株価と、12ヶ月後株価の差益と、配当金よるトータルリターンの年率を算出します。それから、ダウ平均30銘柄のトータルリターン年率と比較してみてください。または、ダウ平均ETF銘柄との比較でもよいでしょう。
ステップ8:リストのリニューアルをする
新たに12ヶ月後のダウ工業株30銘柄の出来高をチェックして、ステップ1に戻り、同様に手順を繰り返します。
つまり、もし、12ヶ月前のリストと、12ヶ月後の上位10銘柄の出来高の多い順のリストに相違があれば、(上位10銘柄で、新たな銘柄がある場合は、)銘柄を入れ替えます。
以下、ステップ1以降を繰り返していくという投資方法です。
以上が、ダウ平均に勝つ オヒギンスの投資方法の全ステップとなります。
ダウの犬投資方法- オヒギンスの投資方法と一部異なる方法 –
上記で述べたオヒギンスの投資方法と、一部異なる方法として、米国でも実践されている、 【ダウの犬】投資方法について少し紹介しておきます。
【ダウの犬】投資方法 と、オヒギンスの投資方法の異なる点は、ステップ2で出来高の上位10位までを投資の対象としましたが、出来高の代わりに、配当利回りの上位10位までを投資対象とするところが、異なる点となります。
どちらかと言えば、このダウの犬投資法の方が、主流なようです。
それ以外は、同じ手順で実施するだけです。
どちらが、トータル的に優れているのかはわかりませんが、どちらにしても、ダウ工業株30銘柄の上位10銘柄ですから、米国代表トップテンのような株式に投資しているのと同様です。
ハイリターン・ハイリスクであることには、変わりませんが、オヒギンスが実際に行った経験からの投資結果であることを鑑みれば、あながち間違っていないことは、確かです。
おまけ
また、上記の書籍以外に、ケイが実際に読んでおすすめしたい、オヒギンスの投資方法の関連書籍を紹介します。実際に役立つ投資情報が多数記載されたものです。
それは、下記の書籍ですが、残念ながら、ネット販売では、新品の書籍はないよです、中古のみです。書店では、在庫があるところもあるようです。
中身は、多くの投資家から読まれた名著を25選し、それらを要約したものです。25冊を読むより、効率的にエッセンスを知ることができました。ただ、ネットでの販売は、中古のみのようですね。
”投資の知恵25選”古今の名著が明かす投資の極意 ”
著者:レオ・ガフ
まとめ
一言で言えば、
米国を代表する優良銘柄の10銘柄のみで構成したポートフォリオに投資する方法
ということになります。
あとは、1年間ほったらかしの投資手法であり、多忙な方には向いている投資方法ですね。
ただし、米国株式100%のポートフォリオなので、ハイリスク・ハイリターンを狙った投資になりますので、十分にそのリスクを考慮が必要です。
将来的な利益を保証するものでないことを十分ご理解の上検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またのご利用をお待ちしております。SEE YOU!!
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