2021年ダウの犬実績&2022年ダウの犬10銘柄はこれだ!そして、 2022年ダウ平均は4万ドルを超える!?

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ダウの犬投資法(Dogs of the Dow)とは

メアリー
メアリー

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

今年も、もう残すところあとわずかになりました。

来年に向けて、ダウの犬銘柄を見直しましょう!

ジュリア
ジュリア

ダウの犬ってなんすか?って思っている方にも、

そうでない方にも、きっとお役に立つと思います。

と言っている、わたしも、実は知らないぞ。

ケイ
ケイ

ケイは、今年ダウの子犬投資を実践しました。

では、さっそく、ダウの犬投資法から見ていきましょう。

ダウ犬投資法とは、米国の代表的な株式指数であるダウ工業株30種平均の30銘柄の中で、配当利回りが高い上位10銘柄に均等に投資し、1年後に再度配当利回りを調査し、上位10銘柄に変化がある場合、新たな銘柄に入れ替える投資方法のことである。

ここで、配当利回り=1株配当/株価の式で算出されるので、配当利回りが高いということは、分母にあたる株価が低迷していると考えられる。

という前提から、米国の超優良企業の30銘柄の中から、株価が、一時的に低迷していると考えられる10銘柄に1年間投資することで、ダウ平均を上回る投資成果を得ようとするシンプルでローリスクな投資戦略なのです。

この投資手法は、米国の投資マネージャーであるマイケル・B・オヒンギス氏が、自己の投資実績を検証した結果から提唱された手法です。

ちなみに、下記は、オヒギンス氏率いる資産運用管理会社のウェブサイトの引用です。

世界の犬戦略、The “Dogs of the Dow 5” (DOTD5) :ダウの子犬5銘柄についての記載や、オヒギンス氏の生い立ちなどを知ることができます。

O’Higgins Asset Management, Inc. (OAM) principally manages portfolios using several disciplined, value-based, asset allocation and security selection strategies, including MOAR (Michael O’Higgins Absolute Return), MOAR Plus, Dogs of the World, Dogs of the Dow, and Beating the Dow with Bonds.

引用元:O’Higgins Asset Management, Inc. 
https://www.ohiggins.com/investment-approach

詳細を知りたい方は、下記の記事も合わせて参照してください。

2022年のダウ犬10銘柄はこれだ!

Photo by Mel Elías on Unsplash

では、2022年に向けて、2021年12月23日時点での、配当利回りを基準にして、ダウ犬10銘柄を見てみましょう。(*株価は、2021/12/23終値:US$)

表1は、2022年のダウ犬10銘柄候補です。 表2は、2021年のダウ犬10銘柄です。

 ティッ
カー
銘柄名配当
利回り
株価$
12/23
1DOWダウ5.1655.14
2IBMIBM5.02130.63
3VZベライゾン・
コミュニケー
ション
4.8652.68
4CVXシェブロン4.6116.41
5WBAウォルグリーン
・ブーツ
3.7850.48
6MRKメルク3.6475.73
7AMGNアムジェン3.47223.79
8MMMスリーエム3.38174.97
9KOコカ・コーラ2.8958.22
10INTCインテル2.7151.31
必要投資額
:US$
/114円換算
989.36
/約12万

表1. 2022年ダウの犬10銘柄

表2は、 2021年のダウ犬10銘柄です2020年12月31日時点でのデータから作成。

 銘柄名配当利回り株価$
1 シェブロン6.184.45
2IBM 5.2125.88
3ダウ 555.5
4ウォルグリーン
・ブーツ
4.739.88
5ベライゾン・
コミュニケ
4.358.75
6スリーエム(3M) 3.4174.79
7シスコシステムズ 3.244.75
8メルク 3.281.8
9アムジェン 3.1229.92
10コカ・コーラ 354.84
必要投資額
:US$
950.56
表2. 2021年ダウの犬10銘柄

上記の表1:2022年と、表2:2021年の上位10銘柄を比較してみると、表1には、シスコシステムズが無く、代わりに、インテルが候補に挙がっていることが分かりますね。

ということで、2022年のダウの犬投資法は、シスコシステムズ株を売却し、代わりに、インテル株を買い、1年保有する(リバランス:入れ替えを行う)ことになります。来年から、ダウの犬投資法をはじめる場合は、表2の10銘柄に均等割合で投資することになります。

下図1を見ると分かるように、シスコシステムズのトータルリターンは、43.93%で10銘柄中で、最高のリターンが得られています。 

つまり、ダウの犬戦略に一番ハマってくれた銘柄が、シスコシステムズだったということです。2020/12/31の株価と、2021/12/31の株価を見れば一目瞭然です。

下図は、マイナスリターンだったベライゾン・コミュニケーションズと、最高リターンのシスコシステムズの1年間の株価チャートになります。真逆の動きになっていることがわかります。

2020/12/31-2021/12/29株価チャート
2020/12/31-2021/12/29株価チャート 
出所:Bloombergウェブサイト

この投資手法で、ダウ平均を上回るリターンが得られる可能性が高いということです。とても、簡単で迷わない投資方法ですね。本当にこれでインデックス投資を上回れるの?と思いますよね。

次に、その2021年のダウの犬投資法による実績を見てみましょう。

シスコシステムズ株を売却するかどうかは個人の自由です。あくまでも、ダウの犬投資法に則って忠実に実行した場合の手順になります。利益確定するなら売却。もう少し様子見で保持するのもありですね。

2021年ダウの犬投資法のパフォーマンス

下図1は、2021年のダウ犬銘柄と、1年トータルリターンを表すグラフです。ベライゾンのみマイナスリターン(元本割れ:損失)で、その他の9銘柄は、プラス2%~43%の利益(税引き前)という結果でした。*グラフをクリックで拡大表示

図1. 2021年ダウの犬銘柄1年トータルリターン
図1. 2021年ダウの犬銘柄1年トータルリターン Bloombergデータから筆者作成

参考までに、2021年12月23日時点でのダウ平均を構成する30銘柄を、配当利回りの高い順に並べた表3と、そのグラフ図2を記載しておきます。上位9銘柄と、シスコシステムズを合わせたものが、2021年のダウの犬銘柄となっています。

銘柄名配当
利回り
株価
US$
トータル
リターン%
1ダウ5.0855.145.23
2IBM5.02130.6315.25
3ベライゾン4.8652.68-6.39
4シェブロン4.6116.4143.65
5ウォルグリーン3.7850.4832.3
6メルク3.6475.732.69
7アムジェン3.47223.793.49
8スリーエム3.38174.973.46
9コカ・コーラ2.8958.2212.41
10インテル2.7151.3111.8
11JPモルガン2.54157.2629.44
12ジョンソン
&ジョンソン
2.52168.2513.14
13シスコ・
システムズ
2.3862.2843.93
14トラベラーズ2.28154.6514.2
15P&G2.17160.119.19
16キャタピラー2.15206.217.24
17マクドナルド2.08265.9528.71
18ゴールドマン
・サックス
2.08385.0452.93
19ハネウェル・
インターナ
ショナル
1.91205.22-0.38
20ホーム・デポ1.66397.0749.62
21ウォルマート
・ストアズ
1.58139.49-1.25
22ユナイテッド
ヘルス
1.17495.3847.42
23アメリカン・
エキスプレス
1.05164.1941.55
24ナイキ0.74165.6717.88
25マイクロソフト0.74334.6951.51
26ビザ0.69216.624.43
27アップル0.5176.2834.4
28セールスフォ
ース
0253.1412.12
29ウォルト・
ディズニー
0153.63-11.57
30ボーイング0204.22-5.95
表3.2021年ダウ工業株30種平均構成銘柄1年トータルリターン:Bloombergデータから筆者作成

2021年ダウの犬投資方法 VS ダウ平均連動ETFのパフォーマンス比較

では、2021年のダウの犬投資法の1年トータルリターンと、ダウ平均と、参考としてダウ平均に連動するETFの1年トータルリターンとを比較してみましょう。

この比較手順も、ダウの犬投資法に則り、下記の手順で行います。

  1. 10銘柄のトータルリターンを算出する
  2. 全リターン=10銘柄トータルリターンを合計する
  3. 全リターン/10=平均リターンを算出する
  4. ダウ平均のトータルリターンと比較

その結果は、下記の通りになりました。

図2.ダウ平均株価チャート2021年 出所:Bloomberg
パフォーマンス比較

2021年ダウの犬投資方法 の平均トータルリターン VS ダウ平均のトータルリターン

2021年ダウの犬投資法の1年トータルリターン ➡15.602% (平均リターン)

ダウ平均(DJI)の1年トータルリターン ➡21.27%

参考 DIA:SPDRダウ・ジョーンズ工業株平均ETF ➡21.31%

結果: 2021年のダウの犬投資法の負け ➡2021年は、ダウ平均を上回ることができなかった!

ダウ平均のパフォーマンスの方が上回ったが、

ダウ平均30銘柄すべてに投資した場合 ➡約62万円必要 (2021/12/23時点)

DIA】ダウ平均連動ETF に投資する場合(海外ETF)約42万円/10口単位(2021/12/28時点)

【1546】NFダウ・ジョーンズ工業株30(国内ETF)40,590円/1口単位(2021/12/28時点)

ダウの犬投資法にした場合 ➡約12万円(2021/12/23時点)

通常の平均的なサラリーマンの給与では、30銘柄全てに投資するのは、資金的に大変かと思われます。ダウ平均と同等のパフォーマンスが得られるダウ平均連動型ETFに投資する方が、賢明な判断かもしれません。

2022年もダウ犬投資法でいくのも、もちろんありです。15%のトータルリターンが得られれば十分な成果であると考えられます。2022年は、ダウ平均のパフォーマンスを上回ることを期待して。

但し、過去の実績であり、来年のリターンが保障されているわけではありませんが・・・。そこのところは、どのような投資戦略でも、同じことなので、悩む必要はないでしょう。

ダウの子犬投資法とは

上記のダウの犬投資法のほかに、ダウの子犬投資法というものもあります。

投資方法の手順は、ダウの犬投資法と同じ手順ですが、投資する銘柄を、配当利回りの高い上位10銘柄かつ、株価が2番目に低いものから、6番目に低い銘柄の計5銘柄に投資する方法です。

株価が一番低い銘柄は、避けることがポイントです。この投資法であれば、更に投資金額を抑えながら、ダウ犬投資法と遜色ないリターンが期待できるとも言われています。

但し、分散効果としては低くなりますので、リスクは高くなります。更に、ハイリスクですが、3銘柄でもよいとも記載されています。

2022年ダウ平均は$40,000(4万ドル)を超える!?

ダウ工業株30種平均のインデックスは、1896年に12種平均で算出開始され、1928年に30銘柄となり、幾度の暴落を経て上昇を継続し、2021年現在では、$36,500にまで成長しています。

今後も、さらなる上昇が予測されており、4万ドル超えを達成し、さらに上昇するような予測もされています。

下記の書籍は、現在からおよそ12年前の、2010年に発行されたものですが、この著者が、ランダム・ウォーク・モデルに基づいたモンテカルロシミュレーションを行った結果、

ダウ平均は、2022年ごろには、4万ドルになり、2030年には、6万ドル近傍まで上昇するとの結果が示されています。その他の書籍でも、似通った予想を示しているものも存在しています。12年前の予測としては、あながち、間違ってはいないと言えそうです。

将来的にもまだまだ、ダウ平均に期待できそうです。

アメリカ株長期投資入門
アメリカ株長期投資入門

1999年に予言していた書籍がこれ。

ジェームズ・グラスマン、ケビン・ハセット両氏の共著「Dow 36,000」は今週、予言の書となった。・・・中略

この本が出版されたのは1999年10月1日。この日のダウ平均の終値は1万0273ドルだった。それから22年余りが過ぎた今月1日の午前9時42分、ダウ平均は一瞬、3万6000ドルを超えた。本の予言がついに現実になった。

https://jp.wsj.com/articles/dow-crosses-36000making-a-books-prediction-just-two-decades-late-11635840063?reflink=desktopwebshare_permalink

まとめ

残念ながら、2021年のダウの犬戦略は、インデックス投資成果を上回ることが、出来ませんでした。

しかし、ダウ平均30銘柄は、米国の超優良企業(ブルーチップ銘柄です)が厳選されていることから、倒産する心配は限りなく低く、30銘柄自体も選定条件をクリアできなければ、入れ替えられています。

つまり、業績不振の企業は選定から外され、入れ替えが行われます。

このようなことから、ダウ平均の30銘柄であれば、投資銘柄として適格であると考えられます。その中から、更に、シンプルな方法でダウ平均を上回るリターンが期待できる方法が、ダウの犬投資法、子犬投資法ということです。

2021年ダウの犬投資法の1年トータルリターン ➡15.602% (平均リターン)

2021年は、ダウ平均を上回ることができなかったが、シンプルで十分なリターンが期待できる有効な投資法

★2022年ダウ犬10銘柄 ➡ 表2参照

★投資資金を抑えたダウの子犬投資法もある

★ダウ工業株株30種平均は、2022年ごろ4万ドルを超える予測もある

ジュリア
ジュリア

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

またのご訪問をお待ちしております。SEE YOU!!

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最終的な投資判断は、投資する者の自己責任において行って頂きますようお願いします。

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